オーディオエフェクトラックの一機能、チェーンセレクトゾーンの概念が
(僕なりにですが)理解できて嬉しかったので、ここに書きたいと思います。
まず、チェーンセレクトゾーンが何か、私なりの解釈を書くと…
- オーディオエフェクトラックで設定できる、チェーンセレクトゾーンという0~127の範囲がある。
- チェーンセレクトルーラというオレンジの棒で、0~127の値を選択、変更できる。(ツマミでグリグリ変えられるイメージ)
- ゾーンという青いバーで、オレンジの棒がどの位置にいるときに、どのエフェクトが動くかが設定できる。
こんな感じです。
Ableton Live公式の解説を見たい方は、
オーディオエフェクトラックの解説ページの
チェーンセレクトゾーンの部分を御覧ください。
18.5.4 チェーンセレクトゾーン
では、実際に絵で見たほうがわかりやすいと思うので画像を載せます。
まずは、チェーン関連の部分を表示するとこまでいってみましょう。
1.エフェクトの追加、チェーンセレクトゾーンの表示
以前書いた記事の手順で、オーディエフェクトラック内にコーラスを入れてみました。
で、画像赤枠の2つのボタンを押してみてください。
そうすると、上の画像のようになったと思います。
続いて、上画像赤枠の「Chain」を押してみてください。
チェーンセレクトエディタが表示されると思います。
ちなみにこのエディタは、右クリックから表示の倍率を変えることが可能です。
冒頭で触れた「チェーンセレクトルーラ」とはなんぞや?
上画像赤枠に囲まれている、オレンジの棒のことらしいです。
(僕はこの棒の存在になかなか気付けませんでした(^^;))
この棒を動かして、0~127の値を変化させることが可能です。
チェーンリストにエフェクトを追加してみましょう。
画像では2つエフェクトを追加し、計3つにしています。
わかりやすいように、名前を「チェーン」からそれぞれのエフェクトの名前に変えました。
さて、今オレンジの棒は0となっています。
エフェクトのゾーン設定もすべて0です。
なので、今このエフェクトは3つすべてが動きます。
2.ゾーンの設定
さて、それではゾーンの設定をしてみましょう。
見やすいように表示倍率を変え、ゾーンをドラッグして、範囲を変更してみました。
Chorus:1~8
EQ Three:9~24
Flanger:16~32
です。
オレンジの棒は0の位置のままです。
この状態だと、3つのエフェクトはどれも動きません。
(ゾーンのバーが、0にかかっていないので。)
3.オレンジの棒を動かしてみる
オレンジの棒を以下のように動かすと、それぞれエフェクトが動きます。
オレンジの棒を右に動かしました…。
この状態だと、Chorusのみが動きます。
オレンジの棒をさらに右に動かしました…。
この状態だと、EQ Threeのみが動きます。
オレンジの棒をまたさらに右に動かしました…。
この状態だと、EQ ThreeとFlangerが動きます。
どうでしょうか。感じがつかめましたでしょうか。
このオレンジをMIDIコンのツマミにマッピングし、ツマミを回すと、
ひねり始めはChorusが動いて…
もう少しひねるとChorusが無効、EQ Threeが有効となって…
もう少しひねるとEQ ThreeとFlangerが有効になります。
ちなみにまだひねると、オレンジの棒がゾーンの範囲外に出てしまうので、
3つともエフェクトが動かなくなります。
4.この機能について
フェードの設定もできるみたいですし、他にも細かい機能はあると思いますが、
僕なりの解釈はこんな感じです。
エフェクトをバッチリ作る方はこういう機能も使いこなすのかなぁ…。
まだ、今の僕ではこれの有効活用法が見えません…(^^;)
こういう機能もスマートに、かつ有用に使いこなせるようになりたいもんです!